白髪染め・ヘアカラーをしている人の頭皮アートメイク|施術前後のタイミングと色なじみ

白髪染め・ヘアカラーをしている人の頭皮アートメイク|施術前後のタイミングと色なじみ

はじめに

白髪染めを続けている。カラーをやめる予定はない。でも、分け目やつむじの地肌透けも気になってきた。この年代の女性から、クリニックでよく悩みの聞く組み合わせです。白髪と薄毛は、どちらか一方ではなく、同じ時期に重なって気になりだすことが少なくありません。

先に医師の立場から結論をお伝えします。白髪染めやヘアカラーをしている方でも、頭皮アートメイクは相談できます。ただし、施術前後のカラーの時期、頭皮の状態、髪色との色なじみは、事前に確認しておきたいポイントです。

頭皮アートメイクは、髪を増やす治療ではなく、分け目やつむじ、頭頂部の地肌の透け感を細かな色素で目立ちにくく見せる自由診療です。仕組みや料金、刺青との違いは、関連記事「つむじ割れを汗で崩さず自然にカバー」にまとめています。

この記事では、カラーを続けながら検討するときに気をつけたいことを整理します。

鏡で分け目や頭皮の状態を確認する女性

なぜ白髪と薄毛は、同じ時期に重なりやすいのか

白髪は、髪に色をつけるメラノサイトという色素細胞の働きが、加齢とともに低下して起こります。一方で、髪が細くなったりボリュームが落ちたりする変化も、同じく年齢とともに進みます。どちらも30代後半あたりから始まりやすく、女性では更年期前後にエストロゲンが減る時期と重なって、白髪と薄毛が同時に気になりだすことがよくあります。

つまり、白髪と薄毛が立て続けに来たように感じても、それは運が悪いわけでも、手入れを怠ったせいでもありません。同じ時期に重なりやすい、年齢に伴う自然な変化です。進み方には個人差があり、ほとんど気にならない方もいます。

白髪も薄毛も「人からどう見られるか」に直結しやすいぶん、大きく悩みます。だからこそ、髪色と地肌の両方を切り離さず、一緒に考える意味があります。

施術前後のヘアカラーは、1週間ずつあけて考える

頭皮アートメイクは、頭皮に色素を入れる施術です。そのため、施術の前後に頭皮へ刺激が加わる予定は、少し離して組むほうが安心です。白髪染めやヘアカラーに使われる酸化染毛剤には、ジアミン系(パラフェニレンジアミンなど)の成分が含まれ、人によっては頭皮に赤みやかゆみ、かぶれが出ることがあります。これは接触皮膚炎と呼ばれ、今まで平気だった方にも、ある日起こることがあります。

カラー直後の頭皮は、しみたり乾燥したりして、いつもより敏感なことがあります。施術後の頭皮も同じです。スカルプアートメディカの公式FAQでは、カラーリングは施術の前後1週間を避ける案内があります。頭皮の状態や施術内容によって個別の確認が必要なこともあるので、最後に染めた日と、次に染める予定の日をカウンセリングで伝えておくと、無理のない順番を組みやすくなります。

とくに、カラーで頭皮がしみやすい、染めたあとに赤みやかゆみが残る、ブリーチやハイトーンをしている、という方は、事前に伝えてください。カラーでの頭皮トラブルが続く場合は、染毛剤のパッチテストや皮膚科での確認が役立つこともあります。施術を急ぐより、頭皮が落ち着いた状態で受けるほうが、仕上がりにも安心です。

白髪染め・ヘアカラーと頭皮アートメイクの施術日程を確認する様子

色なじみは「今の髪色」と「これからの髪色」で考える

頭皮アートメイクの色は、濃く入れれば自然に見えるというものではありません。今ある髪、地肌の色、白髪の量、分け目やつむじの見え方に合わせて、なじむ濃さを考えます。黒髪が多い方と白髪が多い方では、同じ色を入れても見え方が違います。

明るい髪色やハイトーンの方は、頭皮に入れるドットが濃く見えすぎないかの確認が必要です。髪色と色の差が大きいと、近くで見たときに浮いて見えることがあります。とくに分け目や生え際は、人と話す距離でも目に入りやすい場所です。

そしてもうひとつ大切なのが、これからの髪色です。今は暗めでも夏は明るくしたい、白髪染めを当面続けたい、いずれ白髪を活かしてグレーヘアにしたい。どれも自然な希望で、優劣はありません。ただ、頭皮アートメイクの色は今の髪色に合わせて選ぶため、将来大きく髪色を変えると、なじみ方が変わることがあります。今の髪色だけで決めず、これからどうしたいかも一緒に伝えておくと安心です。

髪色に合わせた頭皮アートメイクの色なじみを示すイメージ

美容室の予定と施術日をどう組むか

白髪染めやヘアカラーをしている方は、施術日だけでなく、美容室の予定も一緒に考えると組みやすくなります。施術後は、頭皮を濡らすタイミングやシャンプー開始の時期に注意が必要なので、施術の直後に美容室を入れるより、頭皮が落ち着く期間をはさむほうが安心です。

カラー、パーマ、縮毛矯正、カットなどの予定がある場合は、まとめてカウンセリングで相談できます。結婚式や同窓会など、白髪も髪型も整えたい大切な予定がある方は、予定が詰まりやすいので早めの相談がおすすめです。

カウンセリングで伝えたいこと

カラーの習慣は、自然な仕上がりを考えるうえで欠かせない情報です。次のことが伝わると、相談がスムーズになります。

・ 白髪染めやカラーをしているか、頻度はどのくらいか
・ 最後に染めた日と、次に染める予定
・ 今後の髪色の方針(続ける/明るく/暗く/グレーヘア)
・ カラーで頭皮がしみたり、赤み・かゆみが出たことがあるか
・ 普段の分け目、髪を結ぶことが多いか
・ 同窓会や結婚式など、大切な予定があるか

うまく言葉にできるか不安なときは、普段の髪型や、気になる分け目・つむじの写真があると伝わりやすくなります。ただ、必ず準備しなければいけないわけではありません。大切なのは、カラーを続けていることと、これからどうしたいかを正直に話すことです。

白髪染めやヘアカラーの予定を確認しながら相談する女性

染め続けるのも、グレーヘアも、あなたの選択です

白髪をどうするかは、見た目だけの話ではなく、これからどう過ごしたいかという選択でもあります。きれいに染め続けたい方もいれば、少しずつ染めるのをやめて白髪を活かしていきたい方もいます。どちらが正しいということはありません。

頭皮アートメイクは、その選択を変えさせるものではなく、あなたが選んだ髪色に合わせて計画していくものです。今はこうしたい、いずれこうなるかもしれない。その方向性を話してもらえれば、それに合わせて考えられます。白髪も薄毛も、隠すか活かすかを含めて、選ぶのはあなたです。

よくある質問

Q. 白髪染めをしていても頭皮アートメイクはできますか?

相談できます。ただし、施術前後のカラーの時期、頭皮の状態、髪色との色なじみを確認しておくことが前提です。白髪の量や染める頻度で見え方が変わるので、頻度と今後の髪色の希望を伝えてください。

Q. ヘアカラーは施術の前と後、どちらにすべきですか?

頭皮の状態と予定によります。頭皮がしみやすい方、染めたあとに赤みが出やすい方、ブリーチやハイトーンの方は、個別に確認するのがおすすめですが、先にしてしまうほうがいいと思います。

Q. 白髪が増えたら、アートメイクだけ浮きませんか?

白髪の量や髪色、染める頻度で見え方は変わります。今後も白髪染めを続けるのか、いずれグレーヘアにしたいのかでも考え方が変わるため、その方針も含めて施術前に相談してください。

Q. 明るい髪色でも受けられますか?

相談できます。ただし髪色と色の差が大きいと浮いて見えることがあるため、自分の髪色に近い症例写真を見ながら、見え方を確かめると判断しやすくなります。

Q. カラーで頭皮がしみる人は、注意が必要ですか?

はい。染めたあとに赤み・かゆみ・刺激が出やすい方は、接触皮膚炎を起こしている可能性があります。施術前に必ず伝え、頭皮の状態によっては時期を調整してください。トラブルが続くときは、皮膚科での確認も役立ちます。

まとめ

白髪染めやヘアカラーを続けている方でも、頭皮アートメイクは相談できます。確認しておきたいのは、施術前後のカラーの時期、頭皮への刺激、髪色との色なじみ、そして今後の髪色の方針です。

白髪と薄毛は、同じ時期に重なって気になりやすいものです。それは自然な変化で、隠すのも活かすのも、染め続けるのもグレーヘアにするのも、あなたが選んでいいことです。頭皮アートメイクは、その選択に合わせて地肌の透け感を目立ちにくくする方法のひとつです。

まずは、施術前後のタイミングと色なじみから確認してみてください。

この記事の監修医師

佐上 徹

スカルプアートメディカ 院長

佐上 徹 Toru Sagami

医師 頭皮アートメイク専門

頭皮アートメイク(SMP)の安全基準策定に携わる。技術・安全・倫理の3観点から施術基準を整え、患者が安心して受けられる環境づくりに取り組む。

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本記事は上記医師が内容を確認・監修しています。掲載内容は一般的な情報提供であり、個別の診断・治療の代わりにはなりません。

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