アートメイクとは?メリットとデメリットについて 2023 / 04 / 28

アートメイクとは?

「朝のメイクで一番大変なことは何?」と聞かれたら、殆どの方は「眉が上手く描けない!」と答えるのではないでしょうか。
そんな悩みを解決してくれるのが、クリニックなどの医療機関で行っているアートメイクです。

アートメイクは、メイクの手間を省くだけでなく、毎日の美容時間を短縮することができるため、多くの女性達に指示されています。最近では男性の間でも大変人気の施術です。
またアートメイクは、薄毛、抜け毛、形状不良などで悩んでいる方にも自信を取り戻す手段として注目されています。

昔は黒一色の不自然なアートメイクが多く見られましたが、最近は技術の進歩により、自分にあったカラーやデザインを選ぶことができます。
アートメイクを施すと日常生活の手間やストレスを減らすことができるため、その時間や手間を省いて自分磨きに取り組むことができます。
アートメイクに興味はあるけれど、周りにしている人がいなくて一歩踏み出せない。そんな方にこれから分かりやすく解説していきます。

アートメイクとは何か?

アートメイクとは皮膚の浅い層に専用のニードルで色素を浸透させ色を付ける施術になります。
色を入れた部位が一生残るのではなく、皮膚のターンオーバーと共に少しずつ薄くなっていくことが特徴で、入れ墨と大きく違う点となります。

医療アートメイクは医療行為に位置付けられており、医師が在籍するクリニックでのみの施術となり、施術者も医師免許を有している者か医師の指示の元看護師が施術を行います。
当クリニックではアートメイクの基礎を一から学び、研修を乗り越えた看護師のみが施術を行っております。

1回目の施術で濃く太く色素を入れてしまうと 修正ができないことや、 肌質や生活習慣によって定着具合に個人差があるため、 1回目の施術は30-40%程度の完成度で仕上げ、かつデザインもコンパクト目に施術をしていきます。
2回目の施術でお肌のターンオーバーにより 退色した部分の色調、 色ムラの調整、デザインの調整を行い完成させていきます。表皮のターンオーバーがあるため、1回目の施術より3~4週間空けて2回目を行います。

1回だけでは肌のバリア機能が働くので、ムラができやすく定着率も低い為、基本的に2回コースをおすすめしています。肌質によっては2~3回をおすすめする方もいらっしゃいます。

アートメイクのメリット

アートメイクをするメリットとしては、一度アートメイクを施すと数年間持続するため、毎日のメイクの手間を省くことができることが挙げられます。

お肌のターンオーバーによって数年で薄くなるメイクですので、加齢によるお顔立ちの変化やメイクの流行りに合わせてデザインや色を変えることができます。
1年~2年程度でリタッチを行いメンテナンスすることで、常に綺麗な状態を保つことができるものになります。
時間をかけてメイクをしても左右差がでる、いつもデザインが異なってしまいどう整えていいかわからない…そんなお悩みを持っている方がとても多く、私もそんな一人でした。アートメイクが入っている事で、セルフメイク時のガイドラインになってくれるので、朝のメイクが格段に楽になり時短に繋がります。
ガイドラインの上をパウダーやペンシルでなぞるだけで理想の眉となり、毎日楽チンで安定した眉毛を作ることが出来ます。
また眉の毛量が多い方や男性でも、アートメイクでガイドラインを作っておくことで、ガイドラインに沿って周りの毛を整えてあげるだけでいいのでとても楽になります。
眉が整うだけで、人の印象はとても変わります。

アイラインに関しても、最近老眼になって真っすぐ綺麗なラインが描けない、すぐ目周りが黒くパンダ目になってしまうという患者様には大変嬉しい施術です。
アートメイクなら滲むこともなく、毎日一生懸命ラインを描かなくても大丈夫です。素顔の時にも自然と目力がでます。
アートメイクは汗をかいても水に濡れても落ちないので、素顔でも自分に自信が持て、気兼ねなく外出できるのが最大のメリットです。

アートメイクのデメリット

デメリットとしては、施術時はクリーム麻酔やジェル麻酔を使用し痛みを軽減させて施術するのですが、多少なりともお痛みがあることが挙げられます。
お痛みの程度には個人差がありますが、生理前や体調があまり良くない時だと強く感じやすくなります。
心配な方は事前に鎮痛剤の内服をする、また麻酔時間を長めにとって対応をしていきます。

施術中は色素の入り方を確認する為に、入れた色素を拭き取ることが何度かあり、その刺激により施術部位に腫れや赤みなどが生じる場合があります。

また、1週間程度のダウンタイムがあります。施術後は一度お色味が濃くなり、その後色素と共に角質が剥がれ落ちてきます。
施術部位のメイクは角質が完全に剥がれ落ちた後からなので、1週間程は施術部位のメイクができなくなります。

アートメイクの持続期間に個人差はありますが、平均的に2~3年の持続期間があります。
その後も薄くなりますが、ゼロにはなりません。一度入れると簡単に消す事ができないものになるので、クリニック選びやデザインは慎重に決めていかなければなりません。

アートメイクはこんな人におすすめ


左右差がある方
自分でどう整えていいのか分からない方
眉が薄い方
汗をよくかく、激しい運動をよくする、プール等に行かれメイクが落ちやすい方

アイライン
アイラインが真っすぐ綺麗に描けない方
目周りがパンダ目になってしまう方
汗をよくかく、激しい運動をよくする、プール等に行かれメイクが落ちやすい方
まつ毛が薄くて目力に欠ける方

黒子
印象を変えたい方
薄くなってしまった黒子を蘇らせたい方
運気を変えたい方(開運黒子)

施術前の注意事項

1. 生理前や体調があまりよくない時、お肌が荒れている時はお痛みが強く出やすく、定着率も悪くなるので避けて下さい。
2. 運動や入浴、飲酒は血行が良くなり、出血が多くなるため色素の定着率が下がります。また飲酒は麻酔の効き具合も下がる為当日は避けて下さい。
3. レーザーや光治療を行った際は2週間、ピーリングを受けた際は約1か月空けて下さい。
4. 額ボトックスは10~14日程度は空けて下さい。
5. 眉ブリーチは2週間前までに行って下さい。

施術の流れ

1. 問診表の記載

2. 医師の診察
既往歴の確認、アートメイク施術について説明をします。
施術を受けられるか診察をし、特に問題がなければ予定通り施術を受けられます。

3. 同意書へサイン

4. お会計

5. 担当看護師のカウンセリング
再度アートメイクについて説明をし、ダブルカウンセリングで不安な点はないか確認していきます。
施術部位を診察し、お好みのデザインを確認しながら適した技法をご提案します。
技法や回数に迷われましたら、大体のイメージをお伝えいただければ、骨格や黄金比に沿って、理想の眉毛をご提案させていただきます。

6. デザイン・施術
黄金比にそって好みのデザインをしていきます。
決定したら表面麻酔を行います。
施術中はジェル麻酔も使用するのでお痛みは最小限にできます。

7. アートメイクはアフターケアがとても大事になります。
施術後の注意事項を説明し、次回の予約をして帰宅となります。

施術後のアフターケア

・当日は施術した部位がデリケートな状態なのでなるべく手で触れないように注意が必要です。前髪なども触れないように気を付けて下さい。

・デリケートな状態となっている皮膚を保護するために、ワセリン軟膏をお渡しします。
1週間は朝晩洗顔前後に清潔な綿棒で薄く塗布して下さい。(眉や黒子の場合)

・施術した部位にクレンジング剤や洗顔料、メイクアップ化粧品等が付着しないようにスキンケアを行っていただきます。
ワセリンを塗布しておけば、油分で保護できますので安心です。

・当日から約1週間は施術部位のバリア機能が低下しているので、公共施設(サウナ、プール銭湯等)の利用を控えて下さい。

・当日の入浴はシャワー程度にしてもらい、飲酒や激しい運動は控えて下さい。

・施術後から約1週間は実際に定着するより濃く感じられますが、数日で表面の角質が色素とともに剥がれ落ちて薄くなります。
色ムラの原因になりますので、無理に擦ったりせず、自然に剥がれ落ちるのをお待ち下さい。

・メイクは角質が完全に剥がれ落ちた後、約1週間後から可能になります。

・2回コースの患者様は皮膚が完全に回復してから、3週間後以降で予約をお願いします。

アートメイクとタトゥーの違い

医療アートメイクは医療行為に位置付けられており、医師免許を有している者か医師の指示の元看護師が施術を行います。
一方タトゥーは医療行為に位置付けられていません。

また医療アートメイクは皮膚の浅い層表皮の部分の着色になるので、お肌のターンオーバーで徐々に薄くなるものになります。
その為、経年によるお顔の変化や流行に合わせて柔軟に対応できるものになります。

一方タトゥーは真皮の深い層に着色するため半永久的に残ります。
その為デザインや色の調整ができないものになります。

アートメイクを受ける際の注意点

安価だからという理由だけでクリニック選びをすると、理想通りにいかず後悔する可能性があります。
ホームページやSNS上で、症例をみて自身の理想とするデザインを得意としたアーティストさんやクリニックを選びましょう。
勿論、価格も予約の取りやすさも大事です。症例、価格、予約の取りやすさの3つで選んでみるのがベストかと思います。

また、専用のニードルと色素に微量に酸化鉄などが含まれています。
そのため金属アレルギーをお持ちの方はお断りしているクリニックもあります。
事前に申告をして頂き、パッチテストを行って安全性を確認してから受けましょう。

他にもアトピーやケロイド体質、皮膚疾患等がある場合、既往がある場合はアートメイクを受けられない可能性があります。
かかりつけの主治医がいるのであれば事前に確認していただく事をお勧めします。

脱毛をしている方は、アートメイク後の眉周りの脱毛は、眉ギリギリまで照射できなくなるので、事前に脱毛を終了させることをおすすめします。
当院では無料カウンセリングがありますので、ご不安な点はご相談下さいませ。

まとめ

アートメイクに出会う前の私は、眉に左右差があり整え方もよくわからず、今写真を見返すと恥ずかしくなるセルフメイクをしていました。

朝のメイク時は、眉の形が毎回違う、どうしても左右差を整えることができないと言う理由で、一番時間がかかっていたのが眉メイクでした。
そして汗をかくと眉メイクが落ちてムラになるのがとても嫌でした。
そんな悩みを一発で解決してくれたアートメイクですが、アートメイクは専門のプロによって施術されることで、顔の形や肌の色に合わせて最適なメイクを提案してもらえることも魅力です。
アートメイクは本来あった美しさを引きだし、自分自身に自信をつけるための手段とも言えると思います。
長かったマスク生活も終わりが見えてきました。
アートメイクで毎日のメイクを楽しく快適にする。そんなアートメイクは自分磨きの投資法としてお勧めの美容施術です。